お店をはじめます
月読み
5月7日(土) 新月 雨
月夜の晩に
ボタンが一つ
波打際に落ちていた
それを拾って
役立てようと
僕は思ったわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを
袂に入れた
中原中也「月夜の浜辺」
高校一年生の三者面談で
将来はお店をしますと宣言して母と先生をあ然とさせて以来
いくつ満月を見てきたのかは覚えていませんが
今日の新月から数えて5回目
9月17日の満月の日にとうとうお店をはじめることにしました
どうしてお月さまなのか
本当はよくわかりませんが
ふと見上げると空に大きな月が浮かんでいたように
いつのまにか心にありました
布 石 紙 竹 色 香り 灯り ...
指先に沁みる
心に沁みる
身のまわりのもの
仲秋の名月を目ざして集めていきます